労務未経験社労士が行く!

従業員数5名~20名程の企業様(個人事業主を含む)の労務経理支援をしています。押印とか電子申請とか、手続のピンポイントのここがわからない!!悩む!!を解決していきましょう!

2022-01-01から1年間の記事一覧

ある小売店。運営会社が法人から個人事業主に変更。新規適用か?事業主変更か?

ある小さな小売店のケースです。 元々ある店舗について法人が運営していましたが3月31日に手放し、4月1日から新たに別の個人事業主が経営者となりました。 従業員は4人、全員アルバイトで一番労働時間が長い人でも月110時間程度で所定労働時間/日の3/4…

【社会保険】任意適用について改めて

社会保険の強制適用外事業所が適用事業所を希望するときの手続きを改めて確認しました。 業界によっては個人事業主で適用となる従業員5人未満であっても社会保険完備でないと良い人が集まらないと聞きます。 社会保険に加入できる制度を整えることで、従業員…

改正雇用保険法成立_令和4年の保険料率段階的に上がります

本日3月30日に改正雇用保険法が参議院本会議で可決されました。 雇用保険料率が、令和4年4月と10月で段階的に変わります。 直近の4月は事業主負担分のみUP。雇用保険対象者支給賃金額に対し0.05%上がります。 10月は被保険者である従業員の負担も0.2%上が…

ハローワークからのお手紙対応

先日、ハローワークから事業主さんにハガキが届き相談を受けました。 登録情報に不備があるので登録してくださいとの記載。 不備項目は法人番号と、従業員の個人番号でした。 以前、雇用保険の手続き時に法人番号は必要なかったので登録漏れ、 個人番号は事…

【給与計算と会計】法定福利費の計上

給与計算では4種類(ないしは3種類)の法定預り金が発生します。 1源泉所得税、2社会保険料、3雇用保険料、4住民税(特別徴収時に限る)です。 このうち、社会保険料は発生額に対し、会社と従業員で折半負担します。 会社分→法定福利費、従業員から控除分→預…

【所得税確定申告】特別加入の労働保険料

一人親方などの特別加入の労働保険料は所得税の申告において、どこに計上すればよいのでしょうか? 答えは「社会保険料控除」です。 No.1130 社会保険料控除|国税庁 事業所得の経費(PLの保険料)にいれないよう気をつけましょう。 ちなみに、保険料支払の…

【給与計算】扶養の3つの意味

給与計算上、「扶養」には3つの意味があります。 1つめは所得税法上の扶養、 2つめは社会保険上の扶養、 3つめは会社独自の規定の扶養 です。 気をつけなければいけないのは、この3つの要件が少しずつ異なる点です。 ①所得税法上の扶養の対象のなる人 ・生計…

【離職証明書】押印は廃止されたが、捨印はいるのか?

先日、事業主さんからこのような問い合わせをいただきました。 令和3年3月から行政機関へ提出する書類の多くの押印が廃止となり、離職証明書(離職票)も押印の必要はなくなりました。 事業主さんは証明書の書き方をしっかり把握しておらず、受理はされるも…

【給与計算】欠勤控除の計算

残業手当については法令や通達で細かく定めがありますが、欠勤控除については法令での定めはありません。 ですので、よほどの不合理なものでない限り、会社の規定に則り計算します。 多くの企業では月給を月平均所定労働時間で割って時間単価を算出し、実際…

【給与計算】雇用保険料と社会保険料の控除

給与は、基本給に各種手当てを加えた額から、所得税住民税や雇用保険料社会保険料等を控除(支給額から引いて計算すること)して支給額を算出します。 この記事では、①雇用保険料と②社会保険料の控除について述べていきます。 ①雇用保険料 ●控除額の算出 給…

1ヶ月単位の変形労働時間制

労働時間は、労働基準法の定めにより1日、1ヶ月単位で計算されます。 しかし、企業の活動上、業務の繁閑など合わせて労働時間の配分を調整する制度がいくつか用意されています。 そのうちの一つに変形労働時間制があります。 本来であれば、労働時間は1日8時…

【給与計算】労働時間、支給額の端数の処理

仕事で給与計算をするようになり気になることが出てきました。 「あれ、労働時間とか、月給を時給換算した後の小数点以下とかの端数ってどうやって処理するのがいいのかな…?」 今まではシステムにお任せだったのですが、法的等の根拠を持ちたく、調べてみま…

【給与計算】割増賃金の基礎となる賃金

残業代と割増の賃金はどのように計算されるのでしょうか。 これは法令で定めがあり、それに則り計算されています。 割増賃金を計算するときの基礎の時給換算額 =所定労働時間の労働に対して支払われる、1時間当たりの賃金額 =【月給制の場合】月給(各種手…

【給与計算】どんな場合に残業代が支払われるのか

残業したときは残業代が計算され、給与として支給されます。 その「残業代」はどのように計算されているのでしょう? 残業代にあたる労働は下記の3種です。 ■時間外労働分 2割5分以上 いわゆる残業と残業代の支払対象の残業は異なります。 労働基準法では1日…

【労基法の労働憲章】差別的取扱いの禁止

労基法3条により、出自や信条を理由として差別的取扱いをしてはならないと定めています。 労働基準法(均等待遇)第三条 使用者は、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、賃金、労働時間その他の労働条件について、差別的取扱をしてはならない。 …

【判例】解雇は有効か無効か

裁判で解雇が有効か無効か争われたものを3つ紹介します。 判例は事件の内容について、 何が認められたから ⇒ 解雇有効になりそう 何が認められたから ⇒ 解雇無効になりそう これらに注目して読みましょう。 2つのバランスを鑑みて有効無効を判断しています。…